Introduction

第3章 今後の展開

Update 1998.05.22

ここで、今後の展開について説明しておこう。次ページのBackNumberもあわせてご覧いただきたい。

これからの展開について述べる前に、1つ言っておかなくてはならないことがある。福島が制作を続けてきた中で、どうもロッキング・オン誌の模倣でしかないような重苦しさを感じていたことだ。当然ロッキング・オン誌の真似をするつもりで本誌を旗揚げしたつもりはない。しかしながら、複数のスタッフが集まるに従って、オリジナリティーの追求よりもロッキング・オン誌の模倣でかまわないという傾向があった。それでは単に論評を綴っただけのものであり、そこに核心はない。ましてやロッキング・オン誌で扱っているミュージシャンの取材がとれるわけでもない。

福島はロックの初期衝動を持ち続けている人や、それを表現できるスペースを探し求めているうちに、ライヴハウスにその原点があるという直感を感じたのである。独自の活動と世界観を展開しているライヴハウスに共感を得たのだ。まさにこれこそが本誌の求める核心に近いものを持っているのではないかという思いだった。本誌は前述したスピリチュアルな部分を、表現として後の世代に継承していくことを目的としている。真に評価されるべきものはいつの時代においても必ず残っていくものだ。

テレビやラジオなど、ある程度全国区的な展開のシロモノから情報を入手するのは容易である。しかしそれはすでに磨かれた美しい石をながめているに過ぎない。原石のもつ危うさ、強さ、または誠実さという一番見落としがちな何かを探し、それを伝えていくことに本誌の目的があるように思う。そこへ参加者からの感性をリンクしていくことで、本誌の求める核心への道が広がっていくと信じている。

我々のようにスポンサーのない独立した形態では、やれることは限られているのかも知れない。しかし、その範囲の中であっても様々な道が方法ひとつで大きく開かれていくと言える。我々は自らをコントロールできるインディペンデントの世界に身をおいているのであるから。その上澄みのみをただ吸い続けているのではなく、インディーシーンにおいての独自性の確立という、本来の意味に添った活動を足場にしていく所存である。

休刊中の現在、海外のインディーレーベルとのコンタクトをとり続けている。本誌が独自の観点から「いいものはいい」と判断した国内のバンド、あるいはミュージシャンを海外に紹介するとともに、海外レーベル独特のネットワークを通じてプロモーションをお願いする。逆に海外のインディーバンド・ミュージシャンをこちらに紹介してもらい、本誌を中心にプロモートを手がけていくという構想も実現可能なもののひとつに上がっている。また本誌が支援を決定したバンド・ミュージシャンをメインアクトにしたイベントの定期的開催、本誌レーベルの発足などの構想もあり、その活動とともに本誌の可能性は開かれていると考えている。

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